「もともと出たがりというわけではなくて、頼まれれば出ますというタイプ。もちろんかじ取りをする上で覚悟はしましたが、スタイリストブームの兆しもあったので、それに乗っかったという感じですね。私はこの年代のスタイリストにしては、ブログを比較的早めに始めているんです。きっかけは、とても尊敬している女性誌の編集長に『やってみない?』と言われたこと。彼女は私にとってメンター的存在なので、彼女に言われるならやってみようと。結果的に、そこで大きく仕事が変わりましたね。発信力と集客を手に入れることができて、イベントやコラボの仕事が増え、それが現在にもつながっています」

伝えるのはファッションだけじゃない

 「あと、ファッションだけでなく、ライフスタイルも含めて発信していくのが自分らしさの一つかなと思います」と大草さん。

 「女性のオシャレはその人のライフスタイルやバックグラウンド、考え方、あとは家庭の予算とも絶対に切り離せないと思ったんです。当時の雑誌はペルソナはつくっていたけど、リアルではなかった。私は子どもが3人いて国際結婚もしていて、リアルを体現できる。その重要性が今後どんどん高まっていくだろうなという予感はあったし、自分の言葉のほうがダイレクトに伝わりやすいかなとは思っていました」

「女性のオシャレはその人のライフスタイルやバックグラウンド、考え方などと絶対に切り離せないと思ったんです」
「女性のオシャレはその人のライフスタイルやバックグラウンド、考え方などと絶対に切り離せないと思ったんです」