経験を積む中で見つけた自分らしさ

 27歳で出版社を退社し、周囲の反対を押し切って南米へサルサ留学。帰国した後にスタイリストとして独立した。そして最初の結婚と長女の出産。さまざまな経験を積む中で見つけた自分らしさは、今のキャリアにもつながっている。

 大草さんが築いたのは「企画、執筆、スタイリング、編集を全部やる」というスタイル。スタイリングをしながら、原稿の執筆やスタッフのブッキング、時にはロケ場所の手配もしてきた。業界中を見回しても、このスタイルは大草さんただ一人だったという。「すごく大変だけど、絶対に全部やろうと決めたんです。言葉を持ったスタイリストと言ってもらえるようになったのは、こういう部分なのかな」

 また、32歳で今の夫と再婚して3人の子どもの母となり、一家の稼ぎ手にもなるなど、プライベートでも大きな変化があったそう。

 「30代からのセカンドステージは、自分のスタイルをよりステーブルなものにしていった時期。スタイリストとして初めての著書を出したり、出産も2回して、人生で一番忙しくて、子育て真っ最中の30代の記憶は全くないんです。あの時期はどこに住んでいたっけ? とか、思い出せないこともたくさんあります(笑)」

夫と3人の子どもの5人家族。一時、一家の稼ぎ手にもなるなど、30代はプライベートでも大きな変化があったそう(大草さんのインスタグラムより)
夫と3人の子どもの5人家族。一時、一家の稼ぎ手にもなるなど、30代はプライベートでも大きな変化があったそう(大草さんのインスタグラムより)