ARIA世代が投資信託を初めて買う場合

 小さな金額で始めやすい投資信託ですが、6000本以上という膨大な種類があります。ARIA世代が初めて買う場合は、最初に買う1本としてどのように選んだらいいのでしょうか。

 「まず投資信託には、インデックス運用アクティブ運用という、大きく分けて2種類のタイプがあります。インデックスとは『指数』という意味。日本株なら日経平均株価などの指数に連動するような投資効果を目指していくタイプです。インデックスファンドと呼ばれます。かかるコスト(手数料や運用管理費用など)が非常に低いです」

 「一方でアクティブ運用とは、『積極的』という言葉が意味するように、インデックス運用より利回り(利益)を大きくすることを目指していくタイプです。インデックス運用よりも、運用成績が上回る可能性はありますが、必ずしもそうなるとは限りません。また、インデックスに比べてプロによる手間がかかる分、コストが高くなります。過去の成績がよかったとしても、今後の成績がいいかどうかは誰にも分かりませんので、総合的に考えると、投資初心者の方は『インデックスファンド』を選ぶといいでしょう。投資信託全体では6000本ほどの種類がありますが、インデックスファンドはそのうち1100本ほどです」

 詳しいインデックスファンドの選び方は、また連載の別の回で紹介します。

売買のタイミングは気にしたほうがいい?

 では、インデックスファンドを買う際に、どんなタイミングで売買をしたらいいのかと初心者は思うもの。ところが、「売買のタイミングを気にする必要はありません」と小松原さんは言います。