「今まで投資をしてこなかったけれど、そろそろやってみたい」「大きな損はしたくないけれど、投資にチャレンジしたい」とは、ARIA世代からよく聞かれる言葉です。40~50代で初めて投資にチャレンジする際には、いったいどんなことに気を付けて、どのようにしたらよいのでしょうか。

そこでARIA世代が資産1億円をつくるための連載をスタート。世界の資本市場の長期的なリスクとリターンの調査研究に基づき、40年以上にわたり中立的な観点から投資情報を提供しているイボットソン・アソシエイツ。日本の金融市場でコンサルティングを行う日本法人チーフ・インベストメント・オフィサーである小松原宰明さんに話を聞きます。

リタイア後に35年ある人生100年時代

 40~50代女性が「初めて投資をしてみよう」と思ったら、「いくら投資したらいいんだろう」「どんなものに投資したらいいんだろう」と考えるのではないでしょうか。ところが、「その前に、ぜひ考えておきたい大事なことが一つあります」と小松原さんは言います。

 「それは、“今後の人生プランを立てること”です。以前は自分の寿命を考えてみたときに、80歳くらいのイメージだったのではないでしょうか。ところが、今は人生100年時代といわれるようになりました。80歳ではなく、90歳、100歳と、長い期間で人生を捉えていく時代です。仕事をしている方は、仮に仕事を65歳でリタイアするとしたら、その先の人生がまだ35年間もあるわけです。長い人生を踏まえた上で、どのようなハッピープランを作っていくのか、今のうちにじっくり考えておく必要があるでしょう」(小松原さん)

 仕事を引退する時期も、最近は人それぞれです。自分は何歳くらいに仕事を引退したいかを考えておく必要がありそうです。また、仕事を引退したら、基本的には定期的な収入はなくなるので、これまでためてきた預貯金や退職金、また将来もらえる年金を合わせて、生活費は足りるかどうかを考えていく必要があります。そもそも、今勤めている会社から退職金は出るのか。自分はどれくらいのお金をためておく必要があるのかなど、自分の現状と今後のプランをしっかり考えておくことが大切です。

 まず、将来もらえる年金を考えてみましょう。

「人生100年時代だと考えると、リタイア後に35年もあるかもしれません」