片付ける前にすべきことは「現場の証拠写真」撮影

 地震については、予知が難しく、日本のどこで起きるかというリスクも明確になっていないため、地震保険の加入状況は、地域やその人の不安度によって分かれます。地震保険も火災保険と同様に、建物と家財は別々に加入します。

 住宅ローンがまだ残っている人の場合は、保険金をローンの支払いに充てられる点が安心でしょう。家財に地震保険をかけていれば、家財の買い替え費用に充てることができるので、もしものときに助かります。

 実際に地震が起きたときの対応も大切です。地震で自宅が被害に遭ったとき、ショックで何もできない、反対に、とにかく片付けたいという気持ちになるかもしれません。しかし、まずすべきは「写真を撮ること」です。

 このとき、例えば壁のひび割れだけを撮っても、大きさなどの状況が伝わりづらいかもしれません。そこで、近くに寄ったものと、遠くから全体を撮影したものの2パターンを撮影したり、ペットボトルなど大きさの分かるものと一緒に撮影したりすると、その後の申請がスムーズになります。

自分が「加害者になる」というリスク

 最後に、忘れてはならない危機がもう1つあります。それは、自分が「加害者」になることです。自転車で走っていて高齢者にぶつかり、大けがを負わせてしまう、といった可能性はゼロではありません。こうした事故で損害賠償請求されたときに、その法律上の賠償金額を補償するのが個人賠償責任保険です。