ただし、時効はアリ。前妻が「請求しない」ことを祈るのみ!
彼が50歳以上の場合は、「ねんきん定期便」には分割後の年金目安額が載っているので、老後のプランは立てやすくなります。
でも、彼が50歳未満の場合は、「ねんきん定期便」には年金分割が考慮されていない金額が記入されています。この場合、「年金分割をしたかどうか」は、本人から聞きださなければなりません。
彼が前妻と年金分割をしていたら、それは仕方ないことであり、前妻にとっては当然の権利です。そのときは、年金額が減ることを覚悟し、彼と一緒にその分を備えましょう。
なお、もしも彼が年金分割をしておらず、離婚後2年を経過していないのなら、前妻が時効までに年金分割を請求しないことを祈るしかありません。
恋愛中に前妻の話をするのは、お互いエネルギーのいることです。離婚の話を聞くことすら失礼だと感じたり、お金の話をすることに抵抗を感じたりする人もいらっしゃるでしょう。しかし離婚経験のある男性と今後の人生を考えたとき、前妻を完全にシャットアウトすることは不可能です。
心の面でもお金の面でも、「前妻の影」について、彼と一度話し合いをしておきましょう。
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取材・文/阿部祐子 写真/PIXTA