歩くたびに違う写真が撮れる小さな島々

 点々と存在する島々は、宝石が連なったネックレスのようにも見えました。宇宙から見ても特別で、ひときわ美しい海域にあるモルディブはどんなところなんだろう……。帰国してから調べてみたら、ダイバーが撮った水中写真はあっても、陸上の写真はほとんどありませんでした。だから、大型カメラを担いで自分で撮りに行くことにしたのです。

 どの島も小さく、時間によって太陽の向きが変わるので、歩くたびに違う写真が撮れ、夢中でシャッターを切りました。驚いたのはバナナのおいしさ。小ぶりで味が濃く、日本で売っているバナナとは全く違うものでした。そういえば、昔のモルディブ撮影旅にはしょうゆとわさびが欠かせませんでした(笑)。おいしいお刺し身はあるけど、調味料なんてなかったんです。今では、世界でもここでしか食べられないような、おいしい料理に出合えますけれど。

水平線とプールの水面が溶け合い、開放感に満ちたインフィニティプール。「モルディブには、インフィニティプールや、夜になると水底が光るプールなどいろいろな趣向のプールがあります」
水平線とプールの水面が溶け合い、開放感に満ちたインフィニティプール。「モルディブには、インフィニティプールや、夜になると水底が光るプールなどいろいろな趣向のプールがあります」
「海が目の前! なダイニングも、モルディブでは普通です」
「海が目の前! なダイニングも、モルディブでは普通です」
「海が目の前! なダイニングも、モルディブでは普通です」