それぞれのお寺、お堂で出合う仏像が素晴らしいのは言うまでもありません。ですが、今は美しくライティングされた環境で、じっくりと宝を見る絶好のチャンスです。ぜひ、東京国立博物館に足を運び、貴重な仏像と対面してください。

今回紹介した仏像が見られる展覧会
特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」
奈良県北東部に所在する岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院の四寺は、いずれも7~8世紀に創建された古刹。ここで紹介した室生寺、岡寺の仏像に加えて長谷寺の十一面観音菩薩立像(鎌倉時代)、安倍文殊院の本尊内に納められていた文書など、国宝4件、重要文化財9件を含む名品を展示する。
場所/東京国立博物館本館1階11室 東京都台東区上野公園13-9
開催/開催中~2019年9月23日
料金/一般620円 ※開催中の特別展観覧券でも見ることができる(特別展の観覧当日のみ)
問い合わせ/03・5777・8600(ハローダイヤル)

取材・文/市川礼子 写真/三好和義