日々、時間に追われるARIA世代に必要なのは、心の楽園。写真1枚で心が飛んで行ける「至高の楽園」を、写真家・三好和義さんがお届けします。南は南極から北は北極まで。楽園をテーマに40年間写真を撮り続ける三好さんが選んだ5つ目の楽園は、マダガスカルに群生するバオバブの神々しい姿。今回は、貴重でかわいいキツネザルの写真もお届けします。2019年、自分へのご褒美の楽園旅はここに決定!

『星の王子さま』に描かれるバオバブの世界が目前に!

―― アフリカの南東部沖に浮かぶ、世界で4番目に大きな島国・マダガスカル共和国。マダガスカルといえば、バオバブの木が有名です。世界で発見されているバオバブの品種のうち、その大半がマダガスカルに自生しているといわれ、なかには樹齢1000年を超えるものも。『星の王子さま』(サン=テグジュペリ作)では、大きくなりすぎると星を破壊してしまう木として描かれていますが、現地では昔から神聖視されています。

三好和義さん マダガスカル中南西部、ムルンダヴァ郊外の「バオバブの並木道」(Avenue of the Baobabs)と呼ばれる道に、巨大なバオバブの木が群生していました。

首都のアンタナナリボから飛行機で1時間。ムルンダヴァの郊外にある「バオバブの並木道」で、朝日を背に神々しくそびえ立つバオバブの木を撮影しました。まるで空に向かって手を広げているかのように見えました
首都のアンタナナリボから飛行機で1時間。ムルンダヴァの郊外にある「バオバブの並木道」で、朝日を背に神々しくそびえ立つバオバブの木を撮影しました。まるで空に向かって手を広げているかのように見えました
子どもと比較すると、バオバブの木がいかに大きいかが分かります。カメラを向けると、かわいくポーズを取ってくれました
子どもと比較すると、バオバブの木がいかに大きいかが分かります。カメラを向けると、かわいくポーズを取ってくれました

 次ページからは、バオバブの近くで暮らす子どもたちや、貴重なメガネザルの愛らしい写真を紹介します。