日々、時間に追われるARIA世代に必要なのは、心の楽園。写真1枚で心が飛んで行ける「至高の楽園」を、写真家・三好和義さんがお届けします。南は南極から北は北極まで。楽園をテーマに40年間写真を撮り続ける三好さんが選んだ4つ目の楽園は、ハワイ島。古代のハワイアンが、この光景に「神の姿」を見ておののいたのも当然…と感じた場所だそうです。2019年、自分へのご褒美の楽園旅はここに決定!

なにかが鍋でグツグツ煮込まれているかのような…

―― 突然ですが、この写真が何を写したものか分かりますか?

「溶岩の隙間からオレンジ色の光がくっきりと漏れてくる様子が撮れるのは、夕暮れ時だけです。ガラスが固まる前の状態に似ていました」(三好さん)
「溶岩の隙間からオレンジ色の光がくっきりと漏れてくる様子が撮れるのは、夕暮れ時だけです。ガラスが固まる前の状態に似ていました」(三好さん)

三好和義さん この写真に写っているのは、ハワイ島の南東部・ハワイ火山国立公園にあるキラウエア(Kilauea)火山で撮った溶岩です。女神・ペレが住まうとされるキラウエア火山は今、地球上で最も活発な活動を続けている火山だそうです。実はこの撮影、僕の写真家人生のなかで最も過酷なものの一つになりました。

火山口までこんなに近寄れるなんて、日本では考えられません
火山口までこんなに近寄れるなんて、日本では考えられません