火山や溶岩の光景に宿る「神の姿」

 ハワイにはかれこれ50回ほど行っています。キラウエア火山へは、歩いて行ったことも、自転車で行ったこともあり、ヘリコプターに乗って上空から見たこともあります。上空からは、溶岩が熱々の鍋の中で煮込まれているように見えました。ハワイの溶岩は、軟らかいそうです。たまに噴煙や噴火の写真も見ますが、基本的にはドロドロした溶岩なので「パーン」と弾けることはない。だから、手で触れることができるくらいの距離まで近づけるんです。

 そんな穏やかな火山とはいえ、2018年には溶岩流によって一つの集落が消滅してしまいました。現地の人に話を聞きましたが、たとえ自分の家がなくなったりしても、憎んだり諦めたりするのではなく「これが自然の力なんだ」と受け入れているようでした。

 自然を敬う古代の、そして今のハワイアンたちが力強いエネルギーを放つ火山の光景に「神の姿」を見ておののいたのは当然だと思います。地球が生きていること、地球の鼓動を間近に感じられるとても神聖な空間でした。

「僕がハワイに滞在するときは、よく虹に遭遇します。これほどくっきりと美しく見えるのも珍しくて興奮しました」(三好さん)
「僕がハワイに滞在するときは、よく虹に遭遇します。これほどくっきりと美しく見えるのも珍しくて興奮しました」(三好さん)