動物の楽園を「間借り」できる夢のようなホテル
三好和義さん ケニア・ナイロビ郊外にあるホテル、ジラフ・マナーの隣にある施設では、けがをしたキリンや親を亡くしたキリンたちを保護しているそうです。ホテルの敷地内もキリンたちが自由に歩き回っていて(イボイノシシもいた!)、食事時に挨拶に来てくれます。
動物園で見るキリンとは違って、どこかに野性味も感じさせるキリンたちとの触れ合いは思いの外楽しいものでした。キリンと顔が同じ高さになることなんて、日本ではまずないですよね。大きくつぶらな瞳に見つめられると、なんでも願いをかなえてあげたくなって、すぐに餌をあげました。テレビなどの映像で見るとキリンは動作がゆっくりに見えますが、実は走るのが早いことにも驚きました。
私はこのホテルに2回滞在。「キリンと一緒にお茶」「窓からキリンと挨拶」できるシチュエーションは、他のホテルにはないぜいたくです。まるで、キリンの楽園に自分が迷い込んだ感覚でした。
ある日の航空券をチェック/東京~ナイロビ
エティハド航空:往復平均約21時間、13万1400円
エチオピア航空&エティハド航空:往復平均約18時間、21万3160円
※編集部調べ
言葉/スワヒリ語、英語
ビザ/観光ビザが必要
ベストシーズン/6~3月
真面目にユートピア/ケニアは赤道にまたがり、タンザニア、ウガンダ、スーダン、エチオピア、ソマリアの国境と、インド洋に接している。経済の中心は農業。国内総生産(GDP)の約25%を占め、ケニアの総輸出量の約65%を占めている(2013年度)。 「コーヒーの国」という印象が強いが、意外にも茶の生産量が多く世界第3位。輸出量はなんと世界第1位で、世界の茶の輸出量の20%以上を占める。日本との外交関係は、1963年のケニア独立時から。(参考:ケニア大使館ホームページ)
取材・文/市川礼子 写真/三好和義