まずは1冊本を出すための細かな戦略を立てる

 また、フリーランスで自分自身を売り込みたいという人は、とにかく1冊本を出すことが大事と伝えて、企画書サンプルや出版後のプロモーション戦略を細かく伝えます。出版が決まってどう人生が変わったか、実際に出版を勝ち取った塾生の成功事例を紹介するなどして、モチベーションアップにつなげています。

 講座を受けに来てくれる人には、「これで人生変えないとまずいんです」と、なけなしのお金をつぎ込んでくれる人も少なくない。個人の方から頂くお金はとても重いもの。私、基本的には自分に自信がないので、お金を払って来てくれる人にがっかりされたくない、絶対成功してほしいという思いで、1日に配布するテキストは約100ページ、講座5回分をまとめると500ページのPRマニュアルになります。マニュアルは講座が終わるごとにバージョンアップ。このテキストがとても役立つと好評をいただき、口コミで受講者が増え、集客はどんどん楽になっています。やはり身近なファンが心を動かすんだなと実感しています。

取材・文/堀田恵美 写真/鈴木愛子 構成/大屋奈緒子(日経ARIA編集部)