SNSの登場前後で企業PRの手法は大きく変わった

笹木 そもそも広告とPRの違いは、「この商品はいい!」と話すのが誰なのか、という点です。広告の場合は、その商品を売りたいメーカーや販売する企業。一方、PRの場合は、メーカーや販売会社以外の人に「いいね!」と言ってもらうのが仕事です。企業PRの手法は、SNSの普及で大きく変わりました。

 SNS以前は、消費者が参考にする情報源は主にテレビや雑誌などのマスメディアだったため、PRの仕事はテレビ局や雑誌編集部への売り込みが中心でした。記事や番組、さらにはCMなどで何度も商品情報を発信して、消費者が情報を「記憶」して初めて商品が買ってもらえると考えられていました。

SNSが普及する前は、消費者に買ってもらうためには、テレビや雑誌に多く露出して消費者に記憶してもらうことが重要とされていた

笹木 ところが、ネットショップの広がりとSNSの普及で、消費行動は大きく変わりました。