実績を積む段階では売り上げを焦らない

笹木 当初のコンサルティング料は90分3000円。低価格に設定したのは自信がなかったというのもありますが、まずは多くの実績を積みたかった。PRを一から立ち上げたエアウィーヴでの経験で、実績を積む段階では焦って売り上げを求めてはいけない、と学んだのです。依頼が来ないときには、知り合いの経営者に頼んで、ご飯を私がごちそうする代わりに、無料でコンサルティング体験をさせてもらうこともありました。

 持ち出しで仕事をしたときでも、欠かさずお願いしたのが、アンケートの記入と写真撮影です。顔出しNGの方なら、手元とか後ろ姿を撮影させてもらい、「今日はこんな方に来ていただきました」「こんな感想を頂きました」とブログにアップして、実績を積み上げていきました。

 もう一つ必ず行ったのが、毎月のコンサルティングの顧客の定員の「枠」を決めることです。最初は月3名からスタートし、8名、10名と増やしていったのですが、枠が埋まったらすぐにブログで「今月も満席になりました」「何カ月先まで埋まっています」と告知する。これが「予約のとれないPRコンサルタント」としての実績になります。こうした地道な作業の繰り返しで、徐々に、でも確実に依頼希望者が増え、今では1対1のコンサルタントでは間に合わなくなり、講義形式の「PR塾」という形をとらせてもらっています。

コンサル事業を始めた当初から定員の「枠」を決め、枠が埋まったら「満席」をアピールした

笹木 副業を始めて5カ月、計1年2カ月でバーミキュラを製造する愛知ドビーを退職しました。

―― 一般企業がPRにSNSを活用するには、どうしたらいいのでしょう?