今年40歳になるクリス-ウェブ 佳子さん。モデルやラジオの仕事をしながら海外を飛び回る日常や、2人の娘たちのことをつづるインスタグラム(@tokyodame)は、約12万人がフォローしている。すてきなライフスタイルで羨望を集める彼女が、包み隠さずここだけで語るARIA世代の本音とは? 今回のテーマは、10代の長女から教えてもらった大切なことについてです。

 「ママは仕事の方が大事なんでしょう?」

 おもむろに長女がそう言った時、私はうれしかったんです。

 中学校に長女が入学した年、私は最初の運動会に行けませんでした。カンボジアへの出張と長女の運動会の日程がかぶってしまい、それをどう伝えて良いものか散々悩んだ揚げ句、ようやく伝えられたのが運動会2週間前。学校から戻り、冷蔵庫をあさりながら空腹を満たそうとしている長女に「本当にごめん!」と言ったところ、「仕方ないね。あんまり来る親もいないし、いいんじゃない」と素っ気ない反応。

 不満のオンパレードを覚悟していたので内心ほっとしたのですが、そう思ったのもつかの間。バンッと冷蔵庫を閉め、牛乳パックとガラスコップをドンッとテーブルに置き、なみなみと注ぐかと思いきやダイナミックにこぼす始末。しかも拭く気配なし! これは絶対、間違いなく怒っている……。

情熱と、罪悪感と

 女性に限らず、家庭と仕事の両立は親にとっては永遠の課題ですが、家事と育児のほとんどを女性が負担している場合、女性が仕事に情熱をささげると、そこにはどうしても罪悪感が生じてしまいます。親はお母さんだけではないはずなのに、なんだったのでしょうか、私が感じていたあの罪悪感は。

 仕事で遅くなった夜。畳まれていない洗濯物の山。空っぽの冷蔵庫。補充されていないトイレットペーパー。卓上に置かれた提出期限ギリギリの学校便り……。サンタさん、私にお手伝いさんをくださいませんか?