「やっぱり大変だった?」と尋ねる離婚予備軍

 しかし、今どき離婚というのは別段大騒ぎすることでもないようで、「なんで?」という藪から棒な質問をされることもなく、「お疲れ様でした」や「おめでとうございます」という大人な配慮で驚くほどサラリと話は次の議題へと移行します。それでも時々、「やっぱり大変だった?」と尋ねてくる人がいて、そういう人は大概にして離婚予備軍だったりするのです。

 離婚が大変である主な理由、それは結婚の時よりも関係者が増えているから。それに尽きます。つまりは子どもです。結婚は自分の幸せのためのイベントですが、離婚となると自分を含めというよりも、自分以外の関係者の幸せを最も考慮しなければならないのです。だから大変。

帯状疱疹と群発頭痛と肋間神経痛

 そして円満離婚をしようとすればするほど、精神的ストレスは半端なく、見事私は帯状疱疹と群発頭痛と肋間神経痛が持病になってしまいました。離婚という一大イベントを心身ともに無事に乗り切るすべなんぞ、ありゃしませんでした。迂闊に結婚したとしても、迂闊に離婚できるものではありません。それこそ、するものでもないのです。