モデルやコラムニストとして活動しながら、センス溢れるファッションやインテリア、2人の娘たちのことをつづるインスタグラム(@tokyodame)が人気のクリス-ウェブ 佳子さん。すてきなライフスタイルで羨望を集める彼女が、包み隠さずここだけで語るARIA世代の本音。今回のテーマは「お弁当」。そこから見えた娘の成長と世界を救う方法とは?

思い出が詰め込まれたお弁当

 今年から高校に通い始めた長女。6月から通常授業が再開され、私の毎日のお弁当作りも9年ぶりに再開されることとなりました。晩ご飯の献立を考えるだけで一苦労なのに、あぁ、なんてこった。

 思えば、中学と高校の6年間、私も母にお弁当を作ってもらっていました。どちらも食堂のある学校だったので、500円さえくれれば、それで私のランチは事足りたのですが、それでも母はお弁当を作ってくれました。仕事で多忙な母だけに、前夜の献立が、例えばおでんがそのまま入っている日もありました。かと思えば、朝から気合いを入れていなりずしを作ってくれる日もあり、そして時には「今日はごめん!」と500円を渡される日もありました。

 大学に進学し、必要のなくなった小さなお弁当箱。私にとっては不必要でも、母にとっては私を育てた大切な思い出のひとつだったんですね。お弁当箱は今も実家の食器棚の奥に、出番のないまま仕舞込まれています。

私が保育園で使っていたお弁当箱も残っている
私が保育園で使っていたお弁当箱も残っている

海外でもブームな「BENTO」

 近年、海外でも「BENTO」として注目を集めているお弁当。ご飯、主菜、副菜を小さな箱にバランス良く詰め込むスタイルが珍しく、フランスでは7年ほど前からグルメ雑誌で頻繁に取り上げられています。ヘルスコンシャスが加速するニューヨークでは多くのケータリング業者が見た目も栄養バランスも優れた「BENTO」スタイルにシフトしているほど。インドネシアにいたっては「キャラ弁屋」が流行るなど、世界中のランチタイムを「BENTO」が豊かにしているようです。