今年40歳になるクリス-ウェブ 佳子さん。モデルやラジオの仕事をしながら海外を飛び回る日常や、2人の娘たちのことをつづるインスタグラム(@tokyodame)は、約12万人がフォローしている。すてきなライフスタイルで羨望を集める彼女が、包み隠さずここだけで語るARIA世代の本音とは? 今回は、働く大人の女性を悩ませるスカートの丈問題に切り込みます。

 能ある女は「膝」隠す――というのは35歳になった日を機に心に留めている言葉、自作の標語みたいなもので、ファッションのマイルールとして私は膝出しNGを自分に課しています。これからは若さよりも賢さ、見た目よりも実質だから……なんていうのは外面の言い訳で、周囲からの「短すぎるんじゃない?」という批判的なまなざしに耐える自信を喪失してしまったというのが本当の理由です。

「35歳で卒業したスカート。スカート丈が短いんじゃなくて私の足が長いの、なんてね」
「35歳で卒業したスカート。スカート丈が短いんじゃなくて私の足が長いの、なんてね」

TPOに応じたスカート丈の見極めは大人のマナー

 “今日はスカート? それともワンピース?”――パンツ派の私でもそのどちらかを選ばざるを得ない時があります。冠婚葬祭といったフォーマルなイベント、もしくは仕事着として、スカートもワンピースも女性のワードローブには欠かせないアイテムですが、そのどちらを選ぶにせよ、最も気をつけなければいけないのが丈です。スカート丈ってそんなに大切?――はい、とても大切です。いかがわしい、ふさわしい、セクシー、エレガント。少しでも丈を間違えると周囲からの個人的偏見に満ちた視線が突き刺さります。何を目的に、どんな場所へ行き、誰と一緒なのか、誰が居合わせるのか。TPOに応じたスカート丈の見極めは大人のマナーであり、そしてスカート丈によってどのように自分をポートレイトするかは女の力量なのです。大人になってからあわてるファッション処世術。家庭科の授業で肉じゃがの作り方や雑巾の縫い方なんて主婦目線な事よりも、そんなスカート丈にまつわるXYZを学校が教えてくれれば良かったのにとつくづく思います。