「どうして子どもを産むことを当然のように押し付けるの?」と怒るティーン女子

 【二分の一成人式】から3年が経ったある日。中学校から帰ってきた長女と数人の友人が、その日の学校での出来事を不満気に話し始めたのです。2年生が終わるにあたって学年集を作ることになったそうで、その学年集の中に「将来子どもにつけたい名前」を書かせる項目があったらしく、「どうして子どもを産むことを当然のように押し付けるの?」とご立腹の様子。将来の目標=職業を考えさせておきながら、女はいずれ結婚して退職し、そして家庭に入ることが当たり前のように話す先生は理不尽だ、と納得いかない様子なのです。そんな先生の当たり前を覆し、働く母親として生きることを選択するような女性も、私のような人もいるんだよとなだめましたが、ティーン女子の怒り収まらず…。

 もしも将来の夢は叶えられたのかと尋ねられれば、それはまだ途中です。「後悔のない大人になります」と言った男の子の夢を未だ実践中です。明確な目標を掲げ働くことを成し遂げるということも大切ですが、結局は人生を幸せに生きることほど大切なものはないのです。13歳にして先の人生に思い悩む子どもたちを眺めながら、ふと思いました。“何になりたいか”ではなく、“どう生きたいか”と尋ねられていたなら、10歳の私はどう答えたのだろうと。現代の子どもたちは、どう答えるのだろうと。

文・写真/クリス-ウェブ 佳子