モデルやコラムニストとして幅広く活動するクリス-ウェブ 佳子さん。センスあふれるファッションやインテリア、2人の娘たちとの日常をつづったインスタグラム(@tokyodame)は約13万人にフォローされています。おしゃれなライフスタイルで羨望を集める彼女が、包み隠さずここだけで語るARIA世代の本音。今回のテーマは「オンライン化」です。

 「ママ、お願い!」

 子どもから改まってお願いをされるというのは、どんな時でもドキドキします。4年前の春、長女の中学校入学式前夜のことでした。幼い頃から将来を見据えたビジョンを持っていて、妙に大人びた視点で物事を捉える長女から頼まれごとをされました。それも思いもよらぬ頼まれごとを。

改まってのお願い事は大抵が家事で慌ただしくしている最中に放たれる
改まってのお願い事は大抵が家事で慌ただしくしている最中に放たれる

教育熱心な印象って大事じゃない?

 「ママが忙しいのは分かってるんだけど……」という前置きの後にしばし沈黙。さらに忙しくなるようなことを頼まれるのだな、と台所で半身の構えでいる私に対し、彼女は怪しい勧誘手口かのように畳み掛けてきました。

 「教育熱心で学校行事にも協力的。家庭でも学校でもきちんと子どもと向き合っていて、学校の全てに興味を持っている親。そういうのって大事じゃない?」といった具合に。イヤな予感しかしない。そしてイヤな予感というのは大抵が当たるのです。長女は言いました。

 「だからお願い。PTAやって!」

クローゼットの箱の中のさらに小さな箱の中に納められていた次女の格言
クローゼットの箱の中のさらに小さな箱の中に納められていた次女の格言