「ほぐす編」(動画は3分弱)で太もも裏の筋肉を伸ばしたら、「鍛える編」ではお尻を鍛えることで骨盤底筋群の筋力をアップして、膣のゆるみを改善します。いわゆる「締まり」をよくしたい人はもちろん、岡部さんは「将来的に職場や外出先で恥ずかしい思いをしないように、今のうちから鍛える習慣を持つといいですよ」と言います。恥ずかしい思いとは一体…?
【この記事の前に見る記事はこちら】
岡部 友 膣のゆるみを改善するには/ほぐす編

尿漏れだけでなく、ついモレてしまうものとは

 骨盤底筋群は、膣を締める力だけではなく、尿道と肛門を締める力も左右します。つまり、鍛えることでそれらの締まりは全体によくなりますが、逆もまたしかりです。

 尿道の締まりが悪くなることで起きる尿漏れは、20代でも悩む人がいて、ARIA世代の皆さんにも経験した人がかなりいると思います。では、肛門の締まりが悪くなると何が起きるかというと、便漏れです。出産して間もない人や高齢者に多いトラブルでしょう。加えてもう一つ、出そうになったオナラをこらえられなくなるのも、全体的に締まりが悪くなったせいなのです。

「将来、恥ずかしい思いをしないためにも、今から骨盤底筋群を鍛えましょう」(パーソナルトレーナーの岡部友さん)
「将来、恥ずかしい思いをしないためにも、今から骨盤底筋群を鍛えましょう」(パーソナルトレーナーの岡部友さん)

 多くの方はまだ、ふとしたときにプッと出てしまう経験はないと思いますが、60代に近づくにつれて、思いがけず……ということが増えるでしょう。立ったり座ったりする動作や、ちょっと重いものを持ち上げるときなど。周囲に同僚や友達がいたら、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。そうならないように、今からしっかり鍛えましょう。

 今回の鍛える編のメソッドは「バックランジ」です。直立して両手を胸の前で組み、片足を大きく後ろに引いて腰を落としたら、お尻の力で上がるようにして元の姿勢に戻ります。戻るときに、上半身を前に傾けることもポイントです。

 それでは一緒にやってみましょう。3分弱、お尻と太もも裏の筋肉に集中してくださいね!

ぐらぐらしないように意識すると、体幹も鍛えられます(所要時間 2分51秒)

 どうでしたか? お尻や太もも裏に、効いた感じや疲労感が残っていたら、上手に行えています。トントンと軽くたたいたり、脚を振ったりして、使った筋肉をほぐしてください。