年を重ねると膣のゆるみに悩む人も出てきます。この年齢なら仕方ないのかしら、と諦めないで! お尻とその周りの筋肉を鍛えると改善する、とパーソナルトレーナーの岡部友さんは言います。一緒に動画でトレーニングしましょう。今回も、まずはこの「ほぐす編」を、続いて「鍛える編」を行ってください。

ヒップメイクをすると女性としての機能も改善

 日経ARIA読者の皆さん、こんにちは。パーソナルトレーナーの岡部友です。

 以前に取り上げた尿漏れも、今回のテーマの膣のゆるみも、いずれも骨盤底筋群の衰えが原因です。骨盤底筋群は、文字通り骨盤の底にある筋肉で、骨盤の中にある子宮や膀胱(ぼうこう)などの臓器を支えるネットのような役割を果たすと同時に、尿道、膣、肛門を締める力にも関わっています。

 そのため、骨盤底筋群の筋力が衰えると、漏れとゆるみのどちらか一方だけではなく、両方とも起こりやすくなるのです。

「ヒップメイクが女性の締まりを改善します」(パーソナルトレーナーの岡部友さん)
「ヒップメイクが女性の締まりを改善します」(パーソナルトレーナーの岡部友さん)

 骨盤底筋群を鍛える方法として、おしっこを途中で止めるようにしましょう、と聞いたことがある人もいるでしょう。確かに、その動きでも骨盤底筋群に力は入りますが、トイレに行ったときに忘れずにトレーニングするのは、なかなか難しいかもしれませんね。

 いつでもできる方法として、お尻を鍛えれば、骨盤底筋群はお尻の筋肉と連動するので一緒に鍛えられます。つまり、ヒップメイクをすると、女性としての機能「締まり」も改善できるのです。