サボっているお尻の筋肉、目覚めるカギは腸腰筋

 お尻を鍛えるメソッドを始める前に、まずは1つ準備をしましょう。それは、股関節の前側にあって、太ももの骨である大腿骨と背骨をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉をほぐすことです。

 腸腰筋はお尻の筋肉の反対側に位置しており、座ってばかりの人はこの筋肉が縮みっぱなしになっています。そのままではお尻の筋肉を鍛えようにもブレーキになってしまい、思うように動けず、効果が得にくくなります。まずは、腸腰筋をほぐしていきましょう。

 用意するのは、テニスボールを1つ。なければ、フェースタオルを固く2回結んで、テニスボール大の結び目を作ったもので代用してもOKです。

縮みっぱなしで硬くなった筋肉をほぐすために、テニスボールを1つ用意。なければ、フェースタオルを固く2回結んだもので代用する
縮みっぱなしで硬くなった筋肉をほぐすために、テニスボールを1つ用意。なければ、フェースタオルを固く2回結んだもので代用する

 これを股関節の前側にある腸腰筋の位置に当てて、うつぶせになり、体を前後に、左右に、そろそろと動かします。

 ボールが正しい位置にあって、しっかり体重がかかると、びっくりするほど痛いはず! でも、痛みは体重をかける量で調整できるので、呼吸を忘れないようにしながら、イタ気持ちいいところを探してみてください。慣れてきたら、コリコリと奥に届くようにほぐしていきましょう。それでは、下の動画を見ながら一緒にやってみましょう。

腸腰筋ほぐしは、びっくりするほど痛い! でも、呼吸を忘れずにほぐしていきましょう(所要時間 2分59秒)

 しっかりほぐれましたか?