20秒片足で立ってみて、あなたが最も使っていると感じた部位を下の1~6から選んでください。

 1 上げているほうの太ももの前側
 2 上げているほうの太ももの後ろ側
 3 立っているほうの太ももの前側
 4 立っているほうの太ももの後ろ側
 5 上げている足の側のお尻
 6 立っている足の側のお尻

 実は、正しいお尻の使い方ができているのは、

 6 立っている足の側のお尻

を選んだ人です。どうでしたか? それ以外の1~5の部位を選んだ人は、きっと多いはずです。

お尻の筋肉を使えていないと、体の機能はどんどん下がっていきます
お尻の筋肉を使えていないと、体の機能はどんどん下がっていきます

 最も大きな筋肉であるお尻の筋肉を使えていないと、何が起きるのでしょうか。まずは、お尻の筋肉がすべき仕事を、他の筋肉で代用してしまいます。他の筋肉とは例えば、太もも、腰、背中など。これらの筋肉は本来、お尻の筋肉ほどのパワーが出ない筋肉。それなのに無理をさせてしまうので、体がこり固まる原因になったり、腰痛が出たり、太ももが張り出して太くなったりしていく……。逆に、お尻の筋肉は使われずに衰えてしまうため、お尻は垂れ、尿漏れや膣のゆるみといった悩みが発生したり、悪化したりします。

 そもそも筋肉は、年を取るにつれて徐々に衰えるもの。もしも、あなたが今何もしないままだと、体の機能はどんどん下がっていき、生活で諦めなくてはいけないことは増えていきます。