部下に厳しく接したり、子どもに注意したり…。そんなときの怖い顔が、普段の顔になってしまっていませんか? 「村木式・整筋メソッド」では、自分の手だけを使って筋肉、骨格、リンパに働きかけて、表情筋の緊張を緩めます。今回は、怖い顔に見えるエラの張りや、老け顔の原因となるたるみを改善するセルフケアを、アンチエイジングデザイナー村木宏衣さんの実演動画で紹介します。

仕事中、エラの張った怖い顔になっていませんか?

 肩の筋肉が固まってしまう肩こりは多くの人が実感していますが、なかなか気付きにくいのが顔の筋肉のこり。ほぐしてみると痛いぐらいにこっていた、という人も珍しくありません。

 「左右のこめかみから耳の上のあたりに広がる側頭筋(そくとうきん)が硬く縮んでしまうと、顔が横に引っ張られて横幅が広くなり、顔が大きく見えてしまいます」(村木さん)。エラが張った意志の強そうな顔つきになり、怖い印象を与えてしまいます。

 また、側頭筋が緊張していると目の周りの血流が悪くなり、しょぼしょぼの疲れ目や、かすみ目の原因にもなります。すると、モノを見るときに険しい表情になりがちで、怖い顔をさらに後押ししてしまう場合も。

エラの張った怖い顔、大きな顔は、
顔の側面の筋肉にアプローチ
「側頭筋(そくとうきん)」は頬骨から側頭部に広がる筋肉。ここが緊張して硬くなると顔を横に引っ張り、顔が大きくなったり、エラが張ったりします。この側頭筋と一緒に、「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」と「小頬骨筋(しょうきょうこつきん)」も緩めると、左右に広がった顔が小さくなって顔に立体感が出て、リフトアップもできる。

 実は、村木さんの20代の頃の一番のコンプレックスが顔が大きいことだったそう。