苦しい時期を耐えたことで継続性が上がった
真鍋 なんとか出資が受けられるように、JSSA(日本スタートアップ支援協会)が主宰するJSSAアワードに全力で応募し、審査員賞を獲得。12月の最終営業日に資金が振り込まれてホッとしました。今から考えると、本当にギリギリでしたね(笑)。会社員のときは資金がショートするなんて想像もしていなかった。
でも、その期間を乗り越えて継続性の高いプログラムに作り込んでいったことが今につながったと思います。当時、受講希望者の数が3ケタになっていました。受講者を増やせば収入はすぐ上がりますが、それをグッと我慢して「満足度の高いプログラム」を目指した。プログラムが完成すれば稼げるという確証があったことは、投資家への説得材料にもなりました。
真鍋 eスポーツ英会話は21年から本格的にスタートし、今は共同創業者2人のほかに正社員3人で運営しています。最初に手伝ってくれたオーストラリア在住の男性にも社員になってもらい、コーチを養成しています。コーチは早慶やICUなどの学生や海外在住の日本人など100人ぐらいに増えました。バイリンガルでゲームと子どもが好きなコーチがそろっているのも強みですね。
(下)では会社員時代を振り返り、起業するまでに実行したことを聞きます。
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ゲシピ代表取締役CEO
取材・文/竹下順子(日経xwoman ARIA) 写真/洞澤佐智子、真鍋さん提供