起業家の悩みを聞く「伴走セッション」

塚田 これからアイデアを事業化しようとしている起業家さんや一人でビジネスをされている経営者、個人事業主の方の思考整理や戦略設計などをサポートする「伴走者」として関わらせていただいています。アイデアをビジネスに落とし込むとき、フランクに相談したり、確認したりできる味方として寄り添います。外側からのアドバイスではなく、内側に入ってサポートする。それが私の考えるVANSOのサポートです。

 最初の1年で、1回60分のVANSOセッションを100件以上実施しました。そのうち何件かは長期伴走サポートもさせていただいています。具体的には経営者の方の「強み」に特化して、事業を拡大するためのコンセプトメイクやブランド戦略、PR、プロジェクトマネジメントなどを行っていきます。

―― 軌道に乗り出したのはいつからですか?

塚田 ちょうどコロナ自粛に入った時期ですね。コロナの影響もほとんど受けることなく、アクセルを踏むことができて、20年に法人化しました。仕事は完全にオンラインです。もともと宣伝や広報の部署にいたこともあり、今は価値あるものを「いかに届けるか?」の部分に特に力を入れて、ブランドづくりやPRをメインに据えています。

 最初はSNSを中心に発信していたのですが、それだけでは限定されるし、時間もかかる。そこに知識不足を感じたのでPR塾に入り直してメディアへのアプローチを学びました。自分の知らないノウハウはお金を払ってでも得たほうが早い。学びながら実践していくほうが身に付きます。

現在は、米国で人気の抹茶マシンCUZEN MATCHAの日本展開を受託し、webや新聞、テレビ、雑誌などさまざまなメディアでブランド認知を上げている
現在は、米国で人気の抹茶マシンCUZEN MATCHAの日本展開を受託し、webや新聞、テレビ、雑誌などさまざまなメディアでブランド認知を上げている

 長期的にしっかり関わらせていただくクライアントはベクトルが社会に向いていて、事業に対する思いを共感できる方と決めています。事業の持つストーリーに共感できると、PRもうまくいき、結果が出やすい。私にとっても実績につながります。自分自身が事業主の思いを共有してサポートしていくと、共感者が増えて、次につながっていくことが多いですね。

―― 起業してから苦労したのはどんなことですか?