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ARIA世代、起業日和

乳がんを乗り越え 起業家・プロボノ・大学院生の3役へ

留学生の就職支援もスタート。若者版ダボス会議の理事に就任して世界に羽ばたく次世代リーダーを応援


二足のわらじではなく、三足のわらじ

―― 起業しながら、二足のわらじですね。

今西 実は三足なんです(笑)。2020年4月からMBA(経営学修士)を取るために筑波大学の社会人大学院に通うことにしました。今まで避けてきたファイナンスも含めてビジネスの勉強をしようと思っています。会社を大きくしようと考えたときに、経営の知識やスキルが足りないことがネックだと痛感しました。英語のMBAプログラムで3分の1は留学生。ビジネス英語のブラッシュアップにもなるし、クラスメートとも新しいプロジェクトができたらいいなと思います。大変だとは思うけど、動いていると、どんどん新しいことが呼び込まれて。興味があることが湧き出てくる感じです。

Q次のステップに進むために必要なことは?
Q次のステップに進むために必要なことは?
何歳になっても必要な時期に「学び」はできる。知識を得ることで前に進めるし、強くなれます

―― それはすごい! 楽しみですね。でも、新しい挑戦が多くて大変ではないですか?

今西 去年は私の人生の中で最も動いていない時期だったんですよ。自分比でいうと去年はほぼ現状維持。というのも、2018年11月に乳がんの手術をしました。早期発見だったので命に別条はありませんでしたが。翌春には子どもの中学受験もありましたし、卒業、入学などのイベントもあり、告知から半年ぐらいは自分でもあまり気づいていなかったけど疲れていたんだと思います(笑)。手術前も、子どもにどうやって病気のことを伝えようかとか、治療法はどうするかとか、考えることもいっぱいあって。

―― それは大きな出来事でしたね。病気への不安はどうやって乗り越えられたんですか?

今西 家族の支えもありましたし、とにかく病気や治療法については調べまくりました。自分が何に対峙するのか分かっているのと分からないのでは気持ちも違います。新型コロナウイルスもそうですけど、自分では見えないから、やみくもに不安になる。でも、乳がんは標準治療が確立されているから、ガイドラインを読むとこれから何が起きるか知ることができます。「知る」っていうのが不安をなくす第一歩だなと思いました。術後1年の検診も無事に終えられたので、今年は新しいことを頑張ろうと思っています。

 自分も学ぶことは好きですし、勉強する姿を子どもに見せられるのもいいなと思います。「勉強しろ」というより、親が勉強する姿を見せるほうが、きっと伝わる。働く母の背中を見て、仕事をするようになっても、ずっと「学び」はできるんだなと思ってもらえたらいいですね。

取材・文/竹下順子(日経ARIA編集部) 写真/洞澤佐智子

今西 由加
CURIO Japan 代表取締役社長
いまにし・ゆか/大学卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントの洋楽部門に就職。退職後、クラランスでマーケティングを担当。韓国ロッテで新ECサイトの立ち上げを経験し、トリンプ・インターナショナル・ジャパンでデジタルマーケティングを担当。2016年に独立・起業。「多様性を力に変える」をミッションに、グローバルシッターサービス「chezmo family」(シェズモファミリー)とグローバル人材紹介サービス「chezmo career(シェズモキャリア)」を運営するCURIO Japanを設立。
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