稲盛さんによる、情熱のタイプによる人の分類とは、

1 自分で燃える「自燃性の人」
2 周りからたき付けられて燃える「可燃性の人」
3 周りが燃えても燃えない「不燃性の人」

です。さらに、最近では、

4 他人のやる気に火を付けることができる「発燃性の人」
5 他人のやる気を消して回る「消燃性の人」

を加えた5タイプに分ける考え方もあるようです。

 豊富な資金や人材リソースを投下しつつ短期間に急成長する必要があるスタートアップの起業に向くのは4の「発燃性の人」で、その他の人は向かないかもしれません。スタートアップ以外の起業なら、4の発燃性ではないけれども1の自燃性ではある、という人も向いていると思います。ちなみに、スタートアップに社員として入社するなら4の発燃性、1の自燃性、2の可燃性の人が向きます。しかし、3の不燃性や5の消燃性の人が参加してしまうと、組織は大変なことになるので、この2タイプの人は決して採用してはいけないのです。

Q 起業に年齢、性別は関係ある? ARIA世代へのメッセージ

―― 起業では、年齢や性別は関係すると思いますか?

加藤 まず年齢ですが、アップルのCEOだったスティーブ・ジョブズは、スタンフォード大学の学生の卒業式で「Stay hungry, stay foolish」とスピーチしました。普通は年を取るとHungryでいることもFoolishでいることも難しいでしょうが、「Stay hungry, stay foolish」を維持できるのであれば、スタートアップ起業に年齢は関係ないと思います。大切なのは、心の意欲。それさえ満ちていれば、年齢を重ねていても何事にも挑戦でき、学習して成長、変化できるのではないでしょうか。

起業家に必要な資質は「Stay hungry」。加藤さんは、多忙な仕事の合い間に中国語をスマホで独学している
起業家に必要な資質は「Stay hungry」。加藤さんは、多忙な仕事の合い間に中国語をスマホで独学している

 次に性別ですが、他人の目を気にせず自分を生きることができるのであれば、性別も関係ないでしょう。ですが、世の中には、ビジネスの場においてジェンダーバイアスがあり、日本はこれがやや強いと感じています。