アジアンテイストの決め手は○○○○○

 ジャガイモに合わせるもう一つの調味料はナンプラーです。ご存じ、タイやベトナムなどアジアで愛される魚醤(しょう)で、日本でも一般的になりましたね。甘くホクホクとした食感のジャガイモに、魚醤のしっかりとしたうまみと独特の風味が加わって、お酒のお供にもぴったりのアジアンテイストに仕上がります。砂糖やレモン汁、唐辛子も入った甘辛酸っぱい味付けは、女性好み。さらにバターのコクも加わって、お箸が止まらなくなります。

小堀さんが使っているナンプラーは、タイで人気の「アライド」のもの。2年間熟成させた上澄み液で作られており、くせがなく使いやすいのが魅力
小堀さんが使っているナンプラーは、タイで人気の「アライド」のもの。2年間熟成させた上澄み液で作られており、くせがなく使いやすいのが魅力

 「『ナンプラー+バター』と聞くと驚くかもしれませんが、食べてみると意外に違和感がなく、コクやうまみが出るのでお気に入りの組み合わせです。例えば、キャベツなどの野菜のバター炒めで、最後にナンプラーを垂らすのもおすすめですよ」と小堀さん。試してみたら、こちらもリピート必至のおいしさでした。

アジアン風味の粉ふきいも
材料(作りやすい分量)
ジャガイモ ……3個

A
 水 ……150ml
 砂糖 ……大さじ1と1/3
 唐辛子 ……1/2本

B
 ナンプラー ……大さじ1と1/3
 バター ……20g

レモン果汁 ……大さじ1
パクチー ……適宜

作り方
 ジャガイモは皮をむいて2つまたは3つに等分する。

 鍋にAを入れ、ジャガイモを重ならないように並べて弱めの中火にかけ、沸騰したらBを加えてアルミホイルなどで落としぶたをし、弱火に10分間かける。

 レモン果汁を加えてさらに5分弱火にかけ、ジャガイモに火が通ったら落としぶたを取る。唐辛子を取り除いて強めの中火にして、鍋を揺すりながら余分な水分を飛ばす。

 3を器に盛り、ざく切りにしたパクチーを好みで添える。

 「魚醤+砂糖」の組み合わせも、タイ料理やベトナム料理では定番なのだとか。「サラダのドレッシングや和え物に使ったり、キャロットラペに加えたりするのもおすすめです」