じっくり焼くと甘みが出る、新玉ねぎなら時間は半分

 火にかけたらほとんどほったらかしの簡単レシピで、調理のポイントを挙げるとしたら、クミンの香りが立ってきてから玉ねぎをソテーし始めること。「オイルにクミンの香りを移してから蒸し焼きにすることで、スパイスの香りが玉ねぎ全体に回ります」

冷たいオイルにクミンを入れて火にかけ、クミンの香りが立つのを待ってから玉ねぎを並べます
冷たいオイルにクミンを入れて火にかけ、クミンの香りが立つのを待ってから玉ねぎを並べます

 トッピングしたのは、スパイスと相性抜群のナッツ。から煎りしたナッツの香ばしさと食感が、食欲を刺激します。輸入食材店で話題となった中東のスパイス「デュカ」に似た風味。無塩のミックスナッツの代わりにおつまみ用の塩味のナッツを使う場合は、玉ねぎソテーに振る塩分を少し控えるといいです。

 この時期は、新玉ねぎで作るのもおすすめ。軟らかくて火が通りやすいので調理時間が半分ほどで済みます。さらに、甘みも強くて、新玉ねぎ特有のみずみずしい食感も魅力です。

 次回は、ジャガイモの絶品レシピをご紹介します。お楽しみに。

取材・文/渡辺満樹子 写真/野口健志 スタイリング/諸橋昌子