ワインにもパンにも合う、マリネ風に

 キーとなる調味料の答えは、粒マスタード。ほんのり甘いキャベツに、マスタードの爽やかな酸味と辛みが加わって、キリリと深みのある味わいに。オリーブオイルを使ったマリネ風で、ワインのおつまみにも、パンのお供にもぴったり。もちろん、ご飯のおかずにもなります。

 「『粒マスタード+しょうゆ』の組み合わせで、いつものおひたしとは違う味わいになります。粒マスタードを入れると辛みと酸味が効いて、塩分控えめでもおいしく食べられるのでヘルシー。ブロッコリーなど他の野菜にも合いますよ」

 粒マスタードは入手しやすいものでOKですが、小堀さんが使っているのはマスタードシードを白ワインに漬け込んで作った「マイユ」のもの。ツブツブ感が程よく残っていて、食感のアクセントになります。

さっとゆでたキャベツの
粒マスタード和え
材料(作りやすい分量)
キャベツ ……1/4個(225g)

A
 粒マスタード ……小さじ1と1/2
 しょうゆ ……小さじ1と1/2
 酢 ……小さじ1と1/2
 オリーブオイル ……大さじ1

作り方
 キャベツは、大きめの一口大に切り、さっとゆでたらザルに上げて水気を切り、ペーパータオルなどでさらに水気を拭う。

 ボウルにキャベツを入れ、塩をひとつまみ(分量外)振って混ぜ、よく混ぜ合わせたAを加えて和える。

 粒マスタードとしょうゆの組み合わせは、和え物のほかソースやドレッシングにも大活躍。「カジキマグロのソテーにかけたり、柿とカブを一緒に和えてサラダにしたりするのも、おいしいですよ」

 和え物やマリネを作るときに「味が決まらない」という人は、野菜の水気が原因かもしれません。そんなときは、たったひと手間でおいしくなるそう。