管理職に必要なリテラシーを身につけることが不可欠

 続いて行われたパネルディスカッションでは、アクセンチュアの堀江さんをMCに、「女性役員を登用するために必要な条件」と題して熱い議論が繰り広げられました。

ポーラ取締役執行役員、事業本部、国内海外事業担当 及川美紀さん
ユナイテッドアローズ執行役員 人事部担当 山崎万里子さん
アクセンチュア執行役員 法務部長 竹田絵美さん

 登壇者のポーラの及川美紀さん、ユナイテッドアローズの山崎万里子さん、アクセンチュアの竹田絵美さんの自己紹介のあと、最初のテーマ「転機となった出来事」へ。「誰もやりたがらないプロジェクトを立ち上げた時」と口火を切ったのは及川さん。「人を動かすには、ゴールまでのストーリーを語れることが重要だと学んだ」といいます。また、山崎さんは入社8年目の頃、自分の居場所を求めてビジネススクールに通ったことで「それまで経験だけが拠り所だったが、左脳を使って理性的に仕事ができるようになった」と語りました。

 次のテーマ「管理職に必要なスキル」では、「管理職を目指すなら、点ではなく面や線での問題解決ができるスキルが必要」と山崎さん。続く及川さんも、「3~5年後、この会社をどうしたいのか、ビジョンを持てることが大事」とリーダーには広い視野が求められることを言及。さらに、弁護士資格を持つ竹田さんは、「他の会社でも通用するような基盤となるスキルを持っていると自然体でいられるし、選択肢が広がる」と、強調しました。

 3つ目のテーマ「時間の使い方の工夫について」は、忙しい役員ならではのオフ時間のアイデアが満載。3人の子の母でもある竹田さんは、「おかずの作り置きサービスを頼むなど、家事をできるだけアウトソーシングしている」と話します。山崎さんは、「ワンシーズンに買う服はトップス4着・ボトムス4着だけ。それを16通りにコーディネートして過ごすことによって、服に迷う時間が短縮できる」と語りました。

 最後は、管理職を目指す女性たちに向けてメッセージ。「女性役員の増加は、社会の平等性も高めることに。任されるということは適正があるということ。積極的にチャレンジを」(竹田さん)、「今の仕事を頑張るだけではポストはない。管理職に必要なスキルをインストールする時間をきちんと取って」(山崎さん)、「日本の女性活躍は遅れているということに自覚を。女性の消費経済はバカにならない。私たちが頑張った先には日本経済の発展がある」(及川さん)などと語り、講演を締めくくりました。

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取材・文/高山和佳 写真/木村和敬