フリーランスのインフラとなる協会を設立。誰もが自律的にキャリアを築ける社会を目指す

平田麻莉さん(36歳) 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事

 2017年に、フリーランスを支援しながら、当事者の声を行政に届ける目的で協会を設立。自身もフリーランスのPRとして活動。現在は、1万8000人規模のコミュニティーを形成し、フリーランスが直面する課題をアンケート調査などで明らかにしながら、政府への政策提言や、メディアを通じた社会への問題提起を行っている。賠償責任保障と所得補償などの保険と福利厚生サービスとを組み合わせた「ベネフィットプラン」も提供。まずは社会的立場の弱いフリーランスを支援することで、誰もが自律的にキャリアを築ける社会を目指す。

日本初となる乳児用液体ミルクを開発し発売。災害の多い日本で、母親と乳児に安心を届ける

水越由利子さん(44歳) 江崎グリコ マーケティング本部 ベビー・育児マーケティング部 ブランドマネージャー

 2018年8月に厚生労働省が省令を改正し、国内で乳児用液体ミルクが解禁になった。そして、今年3月5日に、日本初となる液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」が、江崎グリコから発売された。16年の熊本地震をきっかけに世論が盛り上がった際に、「災害の多い日本で、災害弱者となる赤ちゃんを救いたい」と、開発プロジェクトを立ち上げた。16年から地道に社内での調整や開発を進め、省令改正から数年かかるといわれた発売を、わずか5カ月で実現。子育て世代に安心を届けた。

リアリティー番組で全米を席巻! 世界中に、人生のときめきを取り戻す“片づけの魔法”をかける

特別賞 近藤麻理恵さん 片づけコンサルタント

 2010年に発売した初の著書、『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1200万部を超える世界的大ベストセラーに。そして、今年1月にNetflixでスタートしたリアリティー番組『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』は、190カ国で放映され、世界的に大ヒット。アメリカの番組で、通訳を使いながら、日本語で“正しく伝える”ことを貫き通し、世界で勝負するのに必要なのは、流暢な英語力でなく、個人のスキルと哲学であることを示した。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は、(1)働く女性のロールモデルを提示する、(2)組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる、(3)活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる、という主旨のもと、1999年から毎年実施しているアワードで、本年が21回目となります。『日経WOMAN』は、1988年の創刊以来、「働く女性」をバックアップしてきました。今後は、女性向けウェブメディア『日経doors』『日経DUAL』『日経ARIA』と共に、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じて社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」審査員(50音順)
・入山章栄さん(早稲田大学 ビジネススクール 教授)
・佐々木明子さん(テレビ東京アナウンサー)
・清明祐子さん(マネックス証券代表取締役社長)
・出口治明さん(立命館アジア太平洋大学学長)

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」の詳細については、12月7日に発売する『日経WOMAN』2020年1月号をご覧ください。

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構成/日経WOMAN編集部