2019年5月、東京ミッドタウンで行われた「WOMAN EXPO TOKYO 2019」。ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士の井戸美枝さんが「おんなの年金~これで老後資金の不安なし!」と題して講演を行いました。後編では、老後不安の解消法、安心して老後を送るための工夫、年金を“増やす”テクニックを教えてくれました。

(上)もらえる年金は「2割減」 話題のマクロ経済スライド
(下)老後の3つの工夫 目標は80歳で手元に800万円! ←今回はココ

 前編では、私たちの寿命が延びていること、財政検証で公的年金の制度がどのように変わる見込みかなどについてお話ししました。後半ではより、具体的に「私たちがいったいいくら受け取れるのか」についてご説明します。

老齢基礎年金、老齢厚生年金額の簡易な計算式

 公的年金は実際にいくら受け取れるのかについて簡単に紹介しましょう。誰もが入っているはずの国民年金、これは老齢基礎年金といいます。40年加入した場合、今は年間78万100円が支給額です。金額はスライドしていくものですが、ざっと「40年入って年間80万円受け取る」と考えます。つまり、1年加入するごとに2万円ずつ受給額が増えるということですよね。

【1】老齢基礎年金額=2万円×年数(上限40年)

 国民年金保険料を、最低10年払えば老齢基礎年金は受給できます。しかしその場合、年額約20万円です。老後の年金としてはかなり心細い金額ですので、滞納しないこと。免除や特例期間がある場合は、追納などでで加入期間を40年に近づけて、満額を受け取れるようにすることが重要です。

 さて、分かりにくいのは厚生年金です。これは老齢厚生年金といいます。年金額に影響してくるのは勤務先の報酬比例、つまり1人ひとりの報酬の額と、働いた期間です。非常にざっくりした計算ですが、下記の式が目安です。( )百万円のところは、「( 5 )百万円」、というふうに数字を入れます。

【2】老齢厚生年金額 (概算)=平均年収( )百万円×5500円×勤務年数
※この数式で概算できるのは、平均年収の上限が800万円(税込)くらいまで

 新卒で入社して定年まで同じ会社に勤めるとすると、40代半ばくらいの年収が平均年収になることが多いので、計算してみましょう。例えば、平均年収が500万円で40年間働いた場合、5×5500×40=110万円。つまり、年間110万円受け取れる予定です。もっと詳しく知りたい人は、ぜひ、ねんきんネットで試算してください。

 皆さん、歳を重ねてまでお金のことで心配はしたくないですよね。そのためにすることは、次の3つです。

老後のお金不安を減らすために、私たちがするべきこととは?
老後のお金不安を減らすために、私たちがするべきこととは?