2019年3月発売の「オバジC25セラムNEO」(ロート製薬)。発売後8日間で2万個を売り上げ、化粧品のクチコミサイト@cosme(アットコスメ)2019年上半期ベストコスメ美容液部門1位受賞のほか、複数の美容雑誌でもベストコスメを受賞するヒット商品となった。開発に15年をかけ、不可能ともいわれていたピュアビタミン最高濃度配合に成功した舞台裏を、同社スキンケア製品開発部部長の高橋京子さんに聞いた。

左:ロート製薬 スキンケア製品開発部部長の 高橋京子さん。右:オバジC25セラムNEO
左:ロート製薬 スキンケア製品開発部部長の 高橋京子さん。右:オバジC25セラムNEO

「オバジC20セラム」の濃度が限界と言われていた

―― 今年3月に新発売された「オバジC25セラムNEO」は開発期間に15年もかけた、画期的で念願の商品だと聞いています。高橋さんは長年、ビタミンCの研究に携わってきたそうですね?

ロート製薬 スキンケア製品開発部 部長 高橋京子さん(以下、敬称略) 私は薬学部の出身で1991年にロート製薬に入社し、ずっと研究部門で働いています。40代に入るまで分析を中心とした業務を行い、2012年にスキンケア製品を開発する部署にグループのマネジャーとして異動しました。2016年にスキンケア全般を扱うスキンケア製品開発部ができ、48歳で部長に就任して今に至っています。

 皮膚のメカニズムに着目した「SHR 理論」というものに基づいて開発した「オバジC」を発売したのは2001年のことです。「オバジC」は配合が難しいとされてきたピュアビタミンCを、当時、それまでにない濃度で配合して話題になりました。その後もチームは開発を続けて濃度を引き上げることに成功し、2004年には、当時オバジシリーズ内最高濃度となる「オバジC20セラム」を発売しました。

―― ビタミンCは、濃度が高いほど肌への効果が期待できるということでしょうか?

高橋 はい。ただ、開発チームの中では、「オバジC20セラム」の濃度が限界、という認識がありました