仕事に疲れたときの運動の効用

中村 心身の健康には運動が大切ですが、若い方は定期的に運動する習慣がない人も多いんですよ。加藤さんは産業医である今もチアリーディングを続けているとか?

加藤 はい。仕事終わりに集まると、最初はみんな疲れた顔をしているのですが、チアが始まると元気になるんです。チアではダンスすると同時に、ずっと笑顔でいるので自然と元気になるスイッチが入るんでしょうね。20代から60代までが一緒にチアを楽しんでいて、先日は60代の方が「バク転(後方転回)ができるようになりたい」とおっしゃっていました(笑)。そういう女性を見るとかわいいなと思いますし、こちらも励まされます。また、大人になってから、他では得難い友達ができることも、チアの魅力だなと感じます。

度會 チアは生涯スポーツなのですね。私は高校生まで運動音痴でしたが(苦笑)、大学でずっと机に向かって勉強ばかりしているとストレスが溜まります。進学して環境が変わったのをきっかけに、水泳部に入部しました。最初は25mも泳げなかったのですが、徐々に泳げる距離も伸びて、体を動かすことで爽快な気持ちになります。趣味のフルートを吹くことも、いい気分転換になっていますね。

中村 私も元水泳部だからではないですが(笑)、水泳は怪我が少ないスポーツなのでお薦めしたいですね。

元医師で、現在は厚生労働省で女性の健康推進に取り組む中村さんが進行役。女性の日頃の悩みやその解決法のヒントを引き出した
元医師で、現在は厚生労働省で女性の健康推進に取り組む中村さんが進行役。女性の日頃の悩みやその解決法のヒントを引き出した
加藤杏奈(かとう あんな)さん
花王 全社産業医
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻を修了後、2014年より現職。女性がイキイキと働ける会社は明るく、経営にもいい影響があると考え、働く女性の健康をサポートしたいという思いから、社内外で女性の健康に関する講演や執筆活動を行っている。

西山和枝(にしやま かずえ)さん
大塚製薬 女性の健康推進プロジェクト リーダー
1990年大塚製薬入社。医薬品事業部で営業職にあたる医薬情報担当者(MR)やマネジメント業務を経て、2015年から現職。女性の健康とWLB推進員(NPO法人女性の健康とメノポーズ協会認定)。薬剤師。これまで100を超える「女性の健康に関するリテラシー向上セミナー」などで講師を務める。

初嶺麿代(はつね まよ)さん
元宝塚歌劇団男役スター
1994年宝塚歌劇団入団、雪組配属。98年、宙組発足メンバーとして組替え。男役スターとして活躍。2007年に宝塚歌劇団退団後は女優活動する傍ら14年に起業し、宝塚のノウハウを活かした女性専用スタジオ「Dance&Fitness Studio HatsuNe」を開講。17年、講師全員が元タカラジェンヌという日本初のフィットネススタジオ「ジェンヌスタイル」を総合プロデュース。近著に『宝塚式品格レッスン』(文藝春秋)。

度會亜衣子(わたらい あいこ)さん
ミス日本グランプリ/ミス日本ミススポーツ
『第51回ミス日本コンテスト2019』でグランプリを受賞。新設された「ミススポーツ」にも選ばれた。東京大学前期教養学部理科III類在学中。将来は医学を志し、勉学に励む日々を送る。スポーツへの苦手意識を克服するため、大学では水泳部に所属。特技はフランス語とフルート。

中村洋心(なかむら ようしん)さん
厚生労働省 健康局健康課 女性の健康推進室長
2011年に東北大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て小児科へ。臨床の現場で感じたギャップをきっかけに、2014年4月に厚生労働省に入省し医系技官に。健康局総務課、医政局総務課を経て、2017年4月から茨城県古河保健所長、2018年1月に厚労省に戻り、現職。

(後編は近日公開予定。お楽しみに!)

取材・文/橘川有子 写真/中村嘉昭