前代未聞!? 記者が100人超の来場者を一度に取材

 シンポジウムには、パネリストとして、日経ARIAの長野洋子記者、日経doorsの飯泉梓記者、日経DUALの羽田光記者が登壇。3人によるパネルディスカッションとともに、すべての来場者がスマートフォンを使って参加できるリアルタイムアンケートを実施しました。日経ARIAや日経doorsに掲載された記事に対して、読者が意見や感想を書き込めるオンライン会議室の雰囲気を、会場でリアルに体験してもらおうという試みです。あたかも記者が来場者全員に直接取材して、話を聞くように議事を進めます。

左から日経ARIAの長野洋子記者、日経doorsの飯泉梓記者、日経DUALの羽田光記者
左から日経ARIAの長野洋子記者、日経doorsの飯泉梓記者、日経DUALの羽田光記者

 パネルディスカッションでは最初に、日経ARIA5月号の特集「ARIA世代 人生を懸けた大人の学び直し」を担当した長野記者が記事の見どころを紹介。立教大学・中原淳教授の「失敗しない大人の学び直し」インタビュー、女優の真矢ミキさんをはじめ40代から70代まで年齢にかかわらず学び直しを実践した女性4人の事例を挙げながら、「『学ぶことから逃げると、仕事人生を全うできない』という中原先生の金言や、取材した皆さんが自分に合う学びの場を見つけるためにしっかり計画を立てていたことが印象的でした」と取材を振り返りました。

「社会人になって一度も学ばなかった」記者にどよめき

 記事の解説を受けて、登壇者のひとり、飯泉記者が「私は社会人になってからずっと、仕事が忙しいことを口実に何も学んでこなかった」とこぼしたところ、会場がどよめく一幕も。そこで来場者に対して、今何かを学んでいるか、または学びたいと考えているかを問いかけると、「学んでいる」が半数の52人。さらに「今は学んでいないけど、いつかは学びたい」と答えた人は28人にのぼり、約8割が学びに前向きなことがわかりました。「学びたくない」と回答した人はゼロ。改めて、学びに対する読者の意識の高さが浮き彫りになりました。

会場での質問に対して、来場者はスマホを使ってその場で回答。スクリーンに結果がリアルタイムで表示される
会場での質問に対して、来場者はスマホを使ってその場で回答。スクリーンに結果がリアルタイムで表示される