WOMAN EXPOの日経ARIAプレゼンツトークショーに登壇した弁護士の菊間千乃さん。フジテレビのアナウンサー時代は、明るく親しみのあるキャラクターで人気を博した。13年間勤めた後、一念発起して法学を学び直し、現在は法曹界で活躍。ワインスクールで教鞭をとり、ゴルフ雑誌で連載、趣味はフルマラソンと驚くほどアクティブ。このトークショーでは、人生100年時代、40代半ばに差し掛かったARIA世代の菊間さんが人生の後半50年をどう過ごしていくかを語った。

(前編)幸せとは「持っているアイテムの数」ではない ←今回はココ
(後編)「40代からは、何をやるかより、誰とやるか」

 今回、40-50代向けメディア日経ARIAのイベントにお声がけをいただいて、そうか、私の人生折り返しなんだと改めて気づかされました。それくらい私は年齢に無頓着(笑)。

 もちろん、肌の張りや髪の艶は20代のほうがあります。でも、今はそのころになかった経験や知恵、それに基づく余裕もある。40代以降は特に、失ったものを数えて「もうないから仕方ない」と諦める人と、「まだまだこれから!」と貪欲に楽しもうとする人とで大きな差が生まれると感じます。

「幸せの尺度はアイテムの数ではない。自分で選択して生きているかが大事」と菊間千乃さん
「幸せの尺度はアイテムの数ではない。自分で選択して生きているかが大事」と菊間千乃さん

 私はといえば、子どものころから、今日は何があるんだろうとワクワクしながら目覚め、あー、今日も楽しかったと眠りについていました。それは40代になっても変わりませんね。学生時代も、アナウンサーになっても、そして今もずっと、毎日楽しく生きるためにはどうすればいいかを基準に考えて行動しています。