夢や目標を目指す方法は人それぞれ

 私が自分の人生を真剣に考えた第一歩は、アナウンサー試験でした。各大学の「ミス○○」という人たちばかりがアナウンサー試験を受けていて。通常であれば、自分もミスにならなくては!と思うんでしょうかね。私は、そのレベルの高さに早々とそのアプローチは諦めました(笑)。

 でもどうしてもアナウンサーになりたい! そこで、必ず試験にある1分間のフリートークで自分らしさを表現していこうと思い、1年間ずっとネタ帳を作っていました。何を見ても1分間で話しができるように。今でいうすべらない話ですね。おそらく、そんなにフリートークを準備してくる人っていなかったんじゃないかと思います。なので、大学4年生の入社試験では、フリートーク試験がストレスではなかったですし、やはりそこで自分の良さがうまく表現できて、合格できたのではないかと思います。

みんなと同じ土俵で戦うより、自分のブルーオーシャンを見つけたほうが目標に近づくと菊間さん
みんなと同じ土俵で戦うより、自分のブルーオーシャンを見つけたほうが目標に近づくと菊間さん

 夢や目標を目指す方法って人それぞれでいいんですよ。むしろ、自分だけの戦略を考えることが楽しいですし、みんなと同じ土俵で戦うより、自分のブルーオーシャンを見つけたほうが目標に近づくのではないでしょうか。失敗したら他の作戦を考える。その繰り返し。一回そうやって山を登りきると、それが自信になって、また次の山が出てきても、自分の頭で考えて行動できるようになるのではないでしょうか。

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菊間千乃「40代からは、何をやるかより、誰とやるか」

取材・文/橘川有子 写真/稲垣純也

菊間千乃(きくま・ゆきの)
弁護士/松尾綜合法律事務所所属
菊間千乃(きくま・ゆきの) 東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。1995年、フジテレビ入社。バラエティーや情報・スポーツなど数多くの番組を担当。2005年、大宮法科大学院大学に入学。07年、司法試験の勉強に専念するため、フジテレビを退社。09年。大宮法科大学院大学修了。10年司法試験合格、司法修習を経て弁護士となる。11年、弁護士法人松尾綜合法律事務所に入所。紛争解決、一般企業法務、コーポレート・ガバナンスなどの分野を中心に幅広く手がけている。