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WOMAN EXPOレポート

柴咲コウ 経営者としてブレる自分を憎まず、認める

(下)ものづくりの妥協はしない。でも、こだわりはない方が生きやすいと気付いた


柴咲 ちょっとしたお休みの日が取れると、自分の家の掃除をするんです。朝起きてすぐ目に映る視覚情報は、無意識ではありますが、心への影響が大きいと思う。部屋のきれいな人は仕事ができる、なんていいますが、的を射ていると思います。空間を整えると、頭の中もクリアになり、本来考えるべきこととしっかり向き合えるようになります。

「毎日一つとして同じ空はない」という柴咲さんが空を見上げる理由とは?
「毎日一つとして同じ空はない」という柴咲さんが空を見上げる理由とは?

―― 20代のときには、目に映る世界にお気に入りのものをたくさん並べたい、と思っていたけれど、今は余計なものを置かなくなり、空間がどんどんそぎ落とされているといいます。また、柴咲さんが好んで行っているのが「人間観察」。カフェの窓際に座り、道行く人を眺めたり、「あの人はどんな生活をしているんだろう」と想像を巡らせたりも。

柴咲 人だけでなく、空を眺めるのも好きです。空という存在と、その時の自分の心持ちを掛け合わせると、毎日一つとして同じ空はないと思う。落ち込んでいるとき、元気なとき、見上げる空は全然違います。木の葉を踏みしめたときの、かさかさ、という音。そういう景色からも自分はつくられている。疲れているとそういう感覚がなくなってくるので、「あ、疲れているっていうメッセージなんだな」と受け取るようにしています。

一日の最後に自分に「ありがとう」を言う

―― 経営者は、組織のかじ取りをし、意思決定をする局面も多いもの。ぶれずにいる秘訣はなんでしょうか?

柴咲 いえいえ、ぶれぶれですよ。でも、それを憎まず、ぶれる自分を認めるようにしています。どうして私はこうできないんだろう、と落ち込むこともあり、意外と大変なんです(笑)。でも、一日の最後の最後、寝る間際には自分を褒めるようにしています。習慣にしているのは、今日一日の出来事の中から5つ、「ありがとう」を探すこと。

 飼い猫に、今日も癒やしてくれてありがとう。すてきな風が吹いてくれてありがとう、とか。そして、今日も頑張ったね、ありがとう、と自分にも一つありがとうを言います。

柴咲コウ(しばさきこう)
女優・レトロワグラース社長
柴咲コウ(しばさきこう) 1981年、東京都生まれ。女優としてはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の井伊直虎役(主演)が大きな話題に。2月22日にはヒロインを務める映画 『ねことじいちゃん』が公開予定。アーティストとしては「音楽を通してサスティナブルを表現」する歌と芝居のツアーを、4月6日の世界文化遺産・嚴島神社を筆頭に開催予定。2016年に起業し、代表取締役を務める。

取材・文/柳本 操 写真/稲垣純也

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