プラグマティズムでは、体系的な理論に従うよりも、結果を求めて徹底的に試行錯誤を繰り返すことで成功を勝ち得ることを評価します。スティーブ・ジョブズをはじめとするアメリカの起業家やリーダーたちの思考の根底にあるのも、この哲学です。AIなどさまざまな新しい状況に直面し、マニュアルなど既存のやり方ではうまくいかない時代になっているからこそ、プラグマティズムが注目されているのです。
話題のデザイン思考やアクティブ・ラーニングの根底にも
教育現場で今、盛んに言われているアクティブ・ラーニングも、経営やマーケティングに取り入れられているデザイン思考も、実はベースになっているのはプラグマティズムです。
アクティブ・ラーニングとは課題解決型の教育のこと。単に話を聞いて過去の知識を覚えるだけの受け身の学習ではなく、生徒たちが協力しながら自分たちでやってみて、どういうアウトプットができるかを考えさせる能動的な学習法。
デザイン思考とは、課題に対してまずさまざまなプロトタイプ(解決案)を作り、試行錯誤の中で、評価・分析をして最終的に一つの案に絞り込んでいく思考法です。