プラトン、ニーチェ、ショーペンハウアーetc.名前を聞いただけで、頭痛が起きそうな大物哲学者たち。でも、哲学は今や働く女性の必須教養です。古今東西の哲学者が人生をかけて導き出した哲学を応用すれば、思考のショートカットになり、生きやすくなること間違いなし! では、ARIA世代の悩みを大物哲学者に相談するとどうなる? 山口大学准教授の小川仁志さんが、歴史上の哲学者になりきってズバリ回答。「哲学的思考」も学べる連載第1回は、プラトンに夫婦の悩みをぶつけます。

今回のお悩み
夫とは学生時代に付き合い始め、結婚15年になります。いつの間にか会話といえば子どものことばかりになり、中学受験を終えた今は、もう夫婦で話すこともありません。単なる同居人のような冷めた関係がこれからずっと続くのかと思うと、暗い気持ちになります。
プラトンがズバリ回答!
夫を解き放つことで、自分の中にあるエロース(相手を追い求める気持ち)を取り戻しなさい。そのコツは、「鳥かごに穴を開けること」です。

 大学時代はサークル仲間が羨むような仲の良いカップルだったとしても、あるいは職場での大恋愛で結ばれた二人だったとしても、夫婦として月日を重ねるうちに関係が冷えてしまう……。この問題に答えを導き出してくれるのがプラトンです。

ゲスト回答者プロフィール
プラトン(BC427-BC347)
古代ギリシャの哲学者。永遠の理想としての「イデア」という概念を掲げた。ソクラテスの弟子で、後に学園・アカデメイアを創設。教え子にはアリストテレスがいる他、学園は900年続き、西洋哲学に大きな影響を与えた。主著に『ソクラテスの弁明』『饗宴』など