15年というブランクをはねのけ、チャンスをつかんだ早川裕子さん(58歳)。週2回のパートから「いつかは正社員に」と目標を掲げて働き出したが、家庭で予期せぬ出来事が持ち上がり、キャリアプランを見直すことになった。

【上編】
専業主婦歴15年 長すぎるブランクはねのけた訴求力

「受け身で仕事をするのはつまらない。3年後、5年後の目標を立てて取り組みました」
「受け身で仕事をするのはつまらない。3年後、5年後の目標を立てて取り組みました」

 15年ぶりにオフィスで働き始めた早川さん。徐々に仕事の範囲を広げていった。

 「OAインストラクターとして働いていましたし、夫も電機メーカー勤務だったので、自宅のPC環境は整っていました。ブランク期間も常にパソコンに触れていたので、オフィス業務に困ることはそれほどありませんでした

 週2回・午後のみで始まった勤務は、仕事ぶりが認められて週2回・全日勤務になり、週3回になり、だんだん頼まれる仕事の範囲が広がっていった。

 「パートとはいえ、受け身でダラダラ仕事をするのはつまらない。自分の中で『3年後の自分』『5年後の自分』と目標を立てて仕事に取り組みました。まずはフルタイムで働き、その後に正社員になりたいと思いましたが、当時働いていた管理部門では週5回フルタイムのポストは空いていませんでした」

 上司に相談すると、「新規事業部と掛け持ちするなら週5回のフルタイム勤務ができる」と言われ、迷わず引き受けた。従来からの業務に加えて、新たに契約書発行の業務も担当した。

 しかし再就職から2年たった47歳のとき、リーマン・ショックが起きる。会社ではパートが人員削減されることになった。

 「幸い私は仕事を続けられたのですが、社内は厳しい状況でした。所属していた部門でも、人員を増やせませんでした。そんなとき、『契約社員として働いてみないか』と言われたんです」