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元専業主婦の「働き直し録!」

「私は社会のお荷物か」と悩んだ主婦の再就職いばらの道

(上)「キャリアの高速道路を降りた感覚」諦めず挑戦し続けた元主婦の就活


夫の転職で地方に引っ越し 専業主婦になったが…

 最初の転機は、32歳のとき。夫が転職をして愛知に引っ越すことになった。大石さんは、1歳半の息子と夫の家族3人で転居を決断。仕事を辞めて専業主婦になった。

 「70歳まで愛知で仕事をする予定だと夫に言われ、この先40年近く別居するのは、もはや家族ではないと考えました。子どもをもう一人欲しいと思っていたので、転職活動をせず専業主婦になる覚悟を決めて、夫について行ったんです。でも、当時は今よりも終身雇用が主流の時代。転職してイキイキ働いている女性のロールモデルも少なくて。一度仕事を辞めると、今後の自分のキャリアはどうなってしまうのだろうかと大きな不安が残りました

「これまで仕事のやりがいを感じてきたからこそ、積み上げたキャリアが途切れるのは残念でした」
「これまで仕事のやりがいを感じてきたからこそ、積み上げたキャリアが途切れるのは残念でした」

「やっぱり、私は働きたい」パートから始めた仕事

 新天地では、夫は土日も仕事が入るほど忙しく、親しい友人も周りにいない。キャリアが途切れていること、社会に居場所がないことへの不安に押しつぶされそうになる日々。「3カ月くらいで心の健康が保てる自信がなくなってきました。もやもやしているくらいなら働き始めてみようと長男を保育園に預けて仕事を始めました」。夫に紹介してもらった大学でのパートを始めることになった。

 「運良く学生実験の補助員をする仕事があったんです。自分が学生時代にやっていた研究経験も生かせる仕事で、お節介ながら学生たちにアドバイスしたりして。パートとはいえ9時から17時で勤務し、充実していました」。その後、2人目の妊娠が分かり、1年ほど勤めたところで長女を出産するため休職。「口約束でしたが、産後も復職してほしいと言ってもらえて」、復職する際には、実験助手時代の実績が認められ、なんと、百数十人の学生を相手に講義や実験・研究指導を行う化学の常勤講師のポストを得た。

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