入山裕実さんは、国際協力機構、通称JICAで開発途上国向けの有償資金協力プロジェクトの調達監理を担当している。語学力はもちろん、開発援助に関わる専門知識と幅広い経験が求められる仕事だが、働き始めたのはわずか4年前、40歳の時。それまでは子ども二人の子育てを優先し、専業主婦生活を送っていた。結婚前からやりたかった開発援助の仕事に就いた入山さんだが、この先の働き方については、「悩んでいる」。働き直し40代のリアルな悩みとは?

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「40歳で再挑戦 結婚前にやりたかった開発援助への道」

いざフルタイム、となると尻込みする自分

 20代の頃から憧れていた仕事に40歳で再挑戦した入山裕実さん。今、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関である国際協力機構(JICA)で働いている。小学生二人の母でもある入山さんがフルタイムで働き始めたのは4年前のこと。夫の仕事の関係で米国に住んでいたが、5年前に帰国。週に2~3日のパートでNGOの仕事を経て、元同僚に誘われてJICAに応募した。見事採用となり、今では海外出張なども任され、専門嘱託として活躍している。

 今でこそ、夫や家族、さまざまな人の協力を得て、共働き生活を送っているが、JICAの公募に申し込む前は「かなり迷った」という。

 「帰国後、NGOでパートタイムの仕事をしていた時は、『もっと思い切り仕事をしてみたい』とモヤモヤしていたのに、いざフルタイムで働くとなると『現実的には、今の家庭と仕事のバランスはちょうどいいのに』と尻込みする自分もいたんです。悩んだあげく、夫に『やってダメなら戻ればいい』と背中を押してもらい、まずは定期券の6カ月分だけ頑張ってみよう!と挑戦しました」

「まずは、期間を決めて、えいやっと飛び込んでみたのです」