国際協力機構、通称JICAで働く入山裕実さん。語学力はもちろん、開発援助に関わる専門知識と幅広い経験が求められる仕事だが、入山さんがこの仕事を始めたのは4年前の40歳の時。それまでは、子ども二人の子育てを優先し、家庭を守る専業主婦だった。どうやって入山さんは今の仕事に就けたのか。

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「年上部下になる、海外転勤…44歳の再就職 リアルな壁」

専業主婦を経て、40歳で開発援助の仕事へ

 入山裕実さんは、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関であるJICAで、開発途上国のインフラ整備を行うための有償資金協力を行う部署で働いている。東南アジアやアフリカでの大規模なインフラ整備案件に関して、書類のチェックや、実施機関へのアドバイスなど案件をスムーズに進めるためのサポートを行う調達監理を担当。現地担当者と密に連絡を取り合い、1週間ほどの海外出張に出掛けることもしばしばだ。

 専門的な仕事だが、この仕事に就いたのはわずか4年前、入山さんが40歳の時。それまでは、専業主婦だった。

4年前まで専業主婦だった入山裕実さん。JICAで開発途上国のインフラ整備に関わる仕事をしている
4年前まで専業主婦だった入山裕実さん。JICAで開発途上国のインフラ整備に関わる仕事をしている

 「最初は『調達』という言葉も知らなかったくらい、この分野の仕事は全くの未経験。働き始めてから必死で勉強しました。でも、今の仕事はまさに、結婚前の20代にやってみたいと思っていた仕事なんです