近年過熱する芸能人の不倫報道やそれに関するバッシング、2020年もいろいろありました。記者会見で言いよどみ、ますます炎上する夫たちに対して、明確な意志を表明して女の格を上げた妻たちの姿も目立ったように思います。逆境を糧にステップアップできる女たちに、河崎環さんは令和を生き抜く女性のメンタリティーをどのように見たのでしょうか。

夫の不倫で株を上げる「一方的な被害者メンタルじゃない妻たち」

 年末進行のストレスでワイン消費が危険水域の河崎(河)の耳元に、編集女史(編)がビシッと電話をかけてきた。

 河崎さん、酔っ払って浮世から逃避している場合じゃないです。

 すみません(なんで分かったんだろう……)。

 見ましたよ、朝の情報番組。河崎さんもコメントしていたアンジャッシュ・渡部建さんの謝罪会見、新聞雑誌テレビにウェブ、どこの媒体からもフルボッコでしたよね……。

 むしろなぜ謝罪会見を開いてしまったのか、世間に謝る必要などないのに、と指摘する人も多かったですね。直近で、元衆院議員・宮崎謙介さんの致命的とも思われた「4年ぶり2度目のゲス不倫」もありました。奥さんの金子恵美さんと宮崎さんとの強力なコラボで、週末のワイドショーで夫婦で堂々と答え、世間の問題ではなく「家庭内の問題」に戻していったあの力量を見ると、渡部さんとは明暗がくっきり分かれた印象でしたね。

 金子恵美さんもそうですが、渡部さんの妻、佐々木希さんも強いですね。私だったら、もし夫が不倫したら1発退場、レッドカードを額に貼り付けて追い出すと思いますが……。もし自分が金子さんと同じようなタレントの立場でも「許す力」を発揮できるか、そしてそれをエネルギーにしてさらに上り詰めようとできるのか、ちょっと想像できませんでした。

 「許す力」的な元サヤばかりではなくて、夫の不倫で離婚したケースの方には女優の杏さんがいらっしゃいますけれど、すっきりと復帰されていますよね。私ね、元サヤに戻る、戻らないにかかわらず、夫の不倫を糧に上っていく妻って、「一方的な被害者メンタルじゃない妻たち」だと思うんですよ。