自粛解除となったものの、連日の新型コロナ感染者増のニュースに、ジムに行くのも少しためらわれる状況が続いています。運動不足にストレスで体調やお肌の調子もいまひとつ。そんなARIA世代を救う絶対的エースの栄養素があるのです。河崎環さんのコラム、今回のテーマは「たんぱく質」です。

オトナの女の劇薬、最たるもの(暫定)は、プロテインである

 働くお年ごろ女性の皆さんに女の人生におけるドーピングを奨励する、この不穏な連載「オトナの劇薬」。買い物だのイケメンだのちょいセクシーな冒険だの投資だのを毎月つらつらと書きつづっているが、最近の筆者(46歳・既婚2子の母・体脂肪率25%←停滞中)はコロナ自粛期間を経て、ある暫定的な結論へとたどり着いた。

 オトナの女の劇薬とは、たんぱく質(プロテイン)である。

 オトナの女を満たし、潤すのはたんぱく質である。たんぱく質なくして女の中身は満たされない、外側も潤わない。ビタミンももちろん大事よ。脂質も糖質も、バランスよくとるのはもちろん大事。だけどどうも最近年齢のせいか「肉は重いから白身魚で……」とか「肉肉しいソースのパスタさえ消化できなくてつらい。サラダでいい」「お茶漬けでいい」などと枯れたことを言いがちなオトナの女性、うっかりするとついたんぱく質は不足するのである。

「食べられない」なんて言ってる場合じゃない。たんぱく質はオトナ女子を救う栄養素なのだ
「食べられない」なんて言ってる場合じゃない。たんぱく質はオトナ女子を救う栄養素なのだ

 とあるお年頃女性は優雅に中国茶を飲みながらこんなことを言う。「お世話になっている漢方医に、『オトナはよほど気を付けないとたんぱく質が不足するから、間食するくらいならゆで卵を食べたほうがいい』って言われたんだけど。ゆで卵1つでおなかいっぱいになっちゃうのよね」。わかる。ゆで卵はおなかがふくれる。だってコンビニでも「小腹すいたとき用」のゆで卵とかササミスティックとか、プロテイン関連商品のコーナーができているくらいだもんね。

 どれだけでも爆食できた元気でピュアな(?)女子高生時代はもう遠く20~30年前、ゆで卵1つで小腹が満たされるようになった自分たちに感慨深いものもあるけれど、いやつまり、運動不足もあって筋肉量の落ちがちなARIA世代にとって、たんぱく質とは意識的に摂取しないといけない必須栄養素なのだ。